きゃの汁

 県北地方の農村では、新年を迎える正月は、大正月といい、女性たちは大変忙しいものだった。15〜16日を小正月といったが、女性たちはいくらかでも家事から解放されるよう、きゃの汁を作り置きしていた。
 この汁は、春から秋までにとって、塩づけや乾燥した山菜などを越冬野菜や豆腐の加工品などを使って大きな鍋にたくさんつくり、寒い処に保存し、凍ったものを割り小鍋に移して暖めて食べたもの。
 具沢山の料理であり、家々によって味も内容もさまざまである。
 16日の朝には必ず神様に供え、五穀豊穣・家内安全を祈った。
冬(小正月)

(四人分)
昆布 20cm 干ししいたけ 4枚
大根 150g 舞たけ 1パック
ごぼう 1本 人参 50g
油揚げ 100g くり(甘露煮) 4ケ
ふき 30g こんにゃく 100g
ぎんなん(缶) 1缶 *ジダ豆(大豆1合、餅米粉1/2合)
ニオサク 80g 適量
ぜんまい 60g みそ 適量
わらび 50g 適量
きんとき豆 30g    
さつまいも 100g    
じゃがいも 100g    

(1) 塩づけの山菜は、塩抜きし、乾物の山菜は、水で戻しておく。
(2) ごぼうは、乱切りにし、それ以外の材料は、大きさをそろえてさいのめに切る。
(3) 固いもの(大根、豆など)は、下ゆでしておく。
(4) 鍋に、水を入れて昆布でだしをとり、味噌、酒で調味する。
(5) *ジダ豆以外の材料を入れて味がしみる程度に煮る。
(6) 最後にジダ豆を入れて、火がとおったら出来上がり。 
(ジダ豆のつくり方)
(1) 大豆1合を1昼夜、水に浸し、柔らかくなったものをすり鉢でする。
(2) 餅米粉1/2合と混ぜ合わせ、10円玉くらいの大きさに、形を平たく整える。ホットプレート等で軽くこげめがつくまで両面を焼く。

大量に作らないと味がでない。
山菜は、さしどり、アイコ、たけのこ等を入れてもよい。
他種類の材料が必要だが、使用するものは好みで。
ジダ豆は、大きく伸ばして焼いてから切り分けてもよい。


協力 井川町食生活改善推進協議会