
森の巨人 「あがりこ大王」 に会いにいこう
鳥海山の山深く、「あがりこ大王」は、中島台レクリエーションの森の奥で、人々のいとなみを約300年もの間、見守ってきた。
大きく枝を広げ堂々とした姿は、まさに森の王の威厳が漂っている。
中島台レクリエーションの森には、奇形のブナが群生している。
不思議の森へ 行ってみよう。

JR象潟駅から車で30分のところに、この森はある。駐車場に車を置くと、管理棟がある。この森に入るための、注意事項をよく読んでおこう。(写真:右上)ここでは、杖や熊よけの笛を貸している。
キャンプ場を過ぎると、この森の入口。看板を見ておこう。(写真:左)
森に入ると、すぐ奇形ブナが顔を出している。(写真:右下)

つり橋を渡っていく。(赤川を横断)

タニウツギなどの花々を見ながら進んでいくと、あがりこ大王と獅子ケ鼻湿原の分岐点にたどり着く。

あがりこ大王の方へ向かうと、ちから瘤みたいなブナの巨木が出現。

ねじくれまがったブナの木も、出現。雪の重みに耐えて、曲りながらも空をめざして成長してきたのだろうか。

(左 炭焼き窯)
ブナの木を利用した炭焼きは江戸時代末期より行われてきた。一度伐採したブナが萌芽し成長して再び伐採する(90年サイクル)ように、何本か残して切ったことが奇形ブナになったという説が有力。坂を上がると あがりこ大王が。

幹まわりは、7.62mで奇形ブナとしては、日本一の大きさ。
※あがりこ大王は、幹があがったところで、子にわかれている形から命名。
獅子ケ鼻湿原へ

奇形ブナの林を戻り、分岐点から獅子ケ鼻湿原へ。

獅子ケ鼻湿原にある「出壺(でつぼ):別名 熊の水飲み場」からは、地下水がほとばしり、「コケ群落地」では天然記念物「鳥海マリモ」が、清流の川底に生息している。

※「鳥海マリモ」は、ハンデルソロイゴケとヒラウロコゴケが絡み合って球体状になったもの。

出壺からの湧き水が、急流となり、流れていく。
参考時間 管理事務所→約15分→赤川→約15分→あがりこ大王(往復約20分)→獅子ケ鼻湿原(一周約90分) 往復約2時間50分
鳥海の恵みの水は、日本海へ
鳥海の恵みの水は、田畑を潤し、日本海へとゆったりと流れていく。山の栄養分がプランクトンとなって魚貝類を育てる。名物の岩ガキもそのひとつ。(6月~8月)

※温水路 : 鳥海の冷たい水では、作物の生長が悪いため、この水路を流れることで水温が1km で3~5度上がる仕組み。生活の知恵である。
(情報提供2005.6.5)