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棒アナゴ
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こってりとした味。
全国的にも珍しい男鹿伝統のスタミナ食。
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冷凍して売られているそれは、まさに茶褐色の棒に見える。これを解凍せずに
そのまま焼き上げて、適当な大きさに切って食べる。大根おろしを添えて醤油をかけて食べる人も多いが、何もかけなくても十分いける。こってりしたコクのある味わい。噛み締めるほどに、その味が口中に広がり、ちょっと大げさにいえば、体中に元気が湧いてくるような気がする。
秋田県の沿岸部では昔から「夏にアナゴを食えば、夏バテしね」といわれ、主に暑い季節のスタミナ食として珍重されてきた。象潟、金浦など由利地方では、竹串に挟んで焼き上げる「焼きアナゴ」が中心だが、生のものをぶつ切りして、味噌汁に入れて食べる地域もある。
一般にアナゴと呼ばれ、テンプラやにぎり寿司で食べるのは「マアナゴ」。姿はウナギに似ており、体の側面に白点が並んでいる。これに対して秋田県民が昔から好んで食べてきたこのアナゴの正式名称は「クロメクラウナギ」。ヤツメウナギの仲間といったほうがわかりやすいだろう。
現在、男鹿市でこのアナゴを本格的に捕って棒アナゴに加工しているのは、船川港南平沢の三島丸、澤木長勇さん(68)ただ1人になってしまった。ヒラメやカレイ、メバルなど年間を通してさまざまな漁をしている澤木さんだが、アナゴ漁は例年7月初旬から10月初旬まで行う。
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