男鹿沖の塩

極めて原始的な製法で造った
塩は天然ミネラルもたっぷり。

男鹿沖の塩



 100g入りで315円。普段、スーパーなどで塩を買い慣れた人には、めん玉が飛び出るような値段と思うだろう。しかし、実際にその製造工程を見たら納得するに違いない。
 男鹿沖の海水を使った塩造りは、企業組合男鹿半島振興会が平成13年から始めた。男鹿沖のミネラルたっぷりの海水に着目した理事長の佐々木茂さん(68)が、秋田県立大学生物資源科学部の松永教授の指導を受けながらその土台を作り上げた。現在は息子の正紀さん(25)が製造現場を任されており、その正紀さんに同行して塩造りの一部始終を見せていただいた。
 まずは原料となる海水。もちろん男鹿の海から汲み上げるが、河川から流れ出るわずかな汚染をも嫌い、わざわざ船川港から船で約1時間ほどの沖合いまで走る。
 「ここは水深100m前後。ほら、透明度が違うでしょ」と正紀さんが海面を指さす。確かに違う。海水は群青色のインクを溶かし込んだような美しい青色をしている。船の上から重りの付いたホースを海中に伸ばす。「水深50mほどの海水を汲み上げるようにしてます。海面近くはどうしても浮遊物が多いし、海底も泥やゴミが堆積している可能性があるので、中間点が一番きれい」と正紀さんはいう。40分ほどかけて約7tの海水を船倉に入れる。港に着くと専用のタンクローリーに積み替え、製塩所のある脇本まで運ぶ。


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