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炎天下のバイパス沿いで、ただひたすら待つ。時折スーッと寄ってきて止まるお客さんの車。
窓越しに交わす会話が楽しみだという。
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はっきり言って高級をきどった味ではない。あっさりした涼し気な食感の後に、
かすかなイチゴとバナナの香りが口の中に漂う。そうそう、昔懐かしい駄菓子のようなアイスとでもいえようか。業者によっては黄色はレモン風味というところもある。
「親父がこの商売を始めた50年ほど前は、黄色1色だけ。当時は確か、1個5円だったな。そして今のような2色になってから30年以上にはなるべなー」。こう説明してくれたのは平成13年に「ババヘラ」の商標登録を取った進藤冷菓の進藤永三社長(57)。進藤社長の話によると、かつては秋田市や本荘市にも同じような業者があったというが、現在は秋田県内に6社。その全てが若美町など男鹿半島周辺に集中しているという。
なぜだろう?「暑い日も風雨の日も一生懸命に売ってくれる売り子さんのお陰です。とにかく、男鹿周辺の人たちは頑張り屋さんが多いですから」と奥さんの富貴子さんは断言する。中には現役最高齢85歳のババや、この道40年以上のババがいるというから驚かされる。懐かしさを感じさせる素朴な味と、屋外で対面販売を続けるババたちの頑張り。この2つが一体となって全国でも珍しい「秋田名物ババヘラアイス」を支えているのだ。
平成15年、進藤冷菓では東京にあるアイスクリームのテーマパークに4日間限定で出店。素朴な味のババヘラアイスは世界の高級アイスを圧倒し、売り上げ個数NO1を記録したという。
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