大型コンバインが動くと驚いた虫たちが飛び上がる。大型農業機械と飛び跳ねる虫たちが村の姿を象徴する。「安全性も食味もバッチリです」と語る、公社の検査官、菅原さん。



 「農薬や化学肥料の使用を極力控えているからです。干拓地であるここの農地は有機質が豊富な肥沃土壌で珪酸カルシウムも多い。そのため病害虫の発生が極めて少ないんです。さらに春から秋にかけて日本海から爽やかな風が吹きつけるので作物は丈夫に育つ。だからここの農地は無農薬栽培や有機、低農薬栽培に適した土地でもあるんです。現在、村では一丸となって環境保全型の農業に取り組んでいます。あの広い水田で除草剤を使わず、1本1本、人力で除草する人もたくさんいるんですから」。こう説明してくれたのは、自ら米作りをしながら(株)大潟村カントリーエレベーター公社の社長を務める藤田勉さん(51)。藤田さんの話によると、このような取り組みが実を結び、トンボやイナゴはもちろん、最近はホタルやメダカなども増えてきているという。
 「とにかく収量よりも安全、安心のおいしい米を作ること。そのためには少々イナゴに稲の葉を食べられたっていいじゃないですか」と藤田さんは大潟村農業の姿を力説する。
 村内にはこのように自信を持って育てた米を消費者に直接販売するグループが多数ある。安全で安心。生産者の顔の見える大潟村の米の人気は年々高まっている。
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