 |
あんぷら餅
|
 |
|
米を節約するために手間ひまかけて造った代用食。
スルッと口に入り、モッチリした食感が特徴。
|
|
|
男鹿一帯では、じゃがいものことを「あんぷら」と呼ぶお年寄りが多い。「じゃがいもより、あんぷらの方がするっと言える。じゃ・が・いもなんて言ってたら舌からまってしまうべ」とお年寄りたちは笑う。
なぜ、「あんぷら」と呼ぶようになったのだろう。農山漁村文化協会発行の『聞き書、秋田の食事』によれば「オランダ語でりんごのことをアンプールといい、じゃがいもはりんごのようにからだによいということから、畑のアンプールが、「あんぷら」という呼び名になったということである。男鹿にいろいろな国の人たちが出入りしていた証拠だという人もいる」とあるが、地元の人たちに聞いてもはっきりしたことは分からない。
「あんぷら餅」は、このじゃがいもを原料として作る。「あんぷらは、この辺では米の代用食だった。茹でてそのまま食えば、腹の足しになるし、食事の前に食えば米のご飯は少なくていいべ。煮物でもいいし、味噌汁の具にもなる。んだども、毎日同じようにして食っていれば飽きてくるべ。んだもんだがら、目先を変えて、餅にしたもんでねえべが?」とお年寄りは推測する。
まずは、じゃがいもを目の荒いおろし金ですりおろす。それを布でくるんで、容器の上でしっかりしぼる。しぼった汁をそのままにしておくと、澱粉が沈澱する。布の中に残ったパサパサになったあんぷらに沈澱した澱粉と、あらかじめじゃがいもから作って乾燥させておいた澱粉を加えてよく練る。これを一口大に丸めて、熱湯にいれて茹で上げる。これが、じゃがいも100%のあんぷら餅。「あんぷらだけで作る時は、つなぎとして、乾燥した澱粉をいれるんだ」と言う。
|
|