産卵直前のタラは腹もでっぷり。大物は15キロ前後もある。
 大漁ともなると市場はタラで埋め尽くされる。

 甲板に揚げられたタラはその場でオスとメスに選別される。ハタハタやサケ、ニシンなどは、卵を抱えているメスの方が高値で取り引きされるが、タラは断然オス。秋田ではダダミと呼ばれている白子が珍重されているからだ。
 ハタハタやサケは見た目でオス、メスの区別がつくが、タラは外見だけでは区別がつかない。では、どうして見分けるのか? 「タラの肛門に割り箸を軽く差し込んで、中からちょぴっと出てくるものを見るだけだ」と漁師さんは笑うが、超ベテランの中にはゴム手袋をしたまま肛門付近をさすって判別する人もいるという。最近はダダミの人気が高く、オスはメスの2倍近くの値段がするとか。それだけに、選別作業は真剣だ。
 船は午後5時前には入港して水揚げしたタラを市場に並べる。タラの入った大きな発砲スチロールの箱にはオス、メスの区別がしっかり書き込まれている。仲買人によって競り落とされたタラは地元の魚屋はもちろん、旅館や民宿などにも運ばれる。タラは捨てる部分がなく、さまざまな料理がある。新鮮だからこそできるダダミの刺身。昆布ジメ、タラちり、ザッパ汁などの料理は、男鹿一帯の民宿や旅館などでも味わうことができる。


BACK NEXT

AKITAFAN TOP


All Rights Reserved,Copyright AKITA Prefectural Government