味の良さはもちろんのこと、注目されているのはビタミンA、C、Eなどのビタミンを多く含んでいること。原産地の南米では古くから病気などの薬として用いられてきたという。
 上小阿仁村で村営の「野外生産試作センター」が食用のフルーツほおずきの試験栽培を始めたのは平成8年。「ほおずきはトマトやキュウリよりかなり軽いのでお年寄りでも比較的楽に収穫作業ができるのではないかと思い、栽培を始めてみました」と及川さん。2年間の試験栽培の結果、これはいけると確信し同10年から村内4軒の農家が本格的に栽培を開始。現在では18軒の農家が取り組んでいる。「多く収穫するためには、こまめなせん定作業など栽培管理にはかなり手間がかかります。それに完熟で出荷しますから、収穫も毎日。丹念に手をかける人でなければ難しいですね」と及川さんはいう。
 現在、フルーツほおずきを栽培して東京の市場に出荷しているのは県内では上小阿仁村だけ。全国でも栽培しているのは宮城、北海道、静岡の一部の地域だけで、しかも市場に出荷しない契約栽培だ。
 収穫された食用ほおずきの約8割は東京の築地市場などに出荷されるため、県内に出回る量はわずかしかない。収穫期間中は「JAあきた北央上小阿仁野菜出荷所」で直接購入することができるが、電話などによる地方発送業務は行っていない。また、同村の道の駅では、フルーツほおずきを利用した季節限定のソフトクリームやカップケーキ、カステラなども販売している。


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