いものこ いものこ

 とろりとしたまろやかさと粘り
 「山内いものこ」は秋田で人気NO.1

いものこ



 秋田ではほとんどの人が里芋のことを「いものこ」と呼ぶ。とにかく秋田県人は粘りがある食品が大好きなので、「いものこは」にも、とろりとしたまろやかさと粘りを求める。県内各地で栽培されているが、産地としてはやはり山内村が有名。「山内いものこ」は、とにかく柔らかく、とろりとしたまろやかさと粘りがあるからだ。秋田県内で最も大きな市場である秋田市民市場でも「山内いものこ」は人気NO.1。お客は山内産であることを確かめて買っていくほどだ。
 「今は山内いものこと呼ばれて有名になったども、昭和35年頃までは『土渕いものこ』って呼ばれていたもんだ。出荷先も近くの横手市くらいだったなあ」。こう語ってくれたのは山内村土渕字土渕の高橋誠一さん(60)。高橋さんのお宅では昔からいものこの栽培をしており、現在は約30アールの畑で栽培している。
 「土錐(どたれ)という品種を中心に栽培してるども、品種よりも土壌と周辺の環境が味を決めていると思うな。俺の畑は川のそばにあるもんだがら、細かい川砂混ざりの土で水はけがいい。かなりの雨が降っても、次に日には水が引いているもの。いつもジメジメしているような畑のいものこは病気にかかりやすいしな」と高橋さんは水はけの良さを強調する。確かに高橋さんの畑の土は実際に触ってみるとさらさらしており、粘土とは正反対。乾くと白っぽい土になる。
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