山の芋 山の芋

 山芋に似た強烈な粘りとコクのある旨味が特長
 とろろままはもちろん、料理法もさまざま

山の芋



 季節ハタハタのブリコ(卵)に、海藻のギバサ(アカモク)。ワラビやミズ(ウワバミソウ)も粘るものが上質とされるほど、とにかく秋田県民は粘る食べ物が大好き。こんな県民性だけに、とろろまま(ご飯)も大好物だ。正月2日の朝に「とろろまま」を食べる風習は県内各地で見られるし、新米と山芋がそろったところで「とろろまま」という家庭も多い。このとろろままのおいしさを左右するのが芋の粘りと質だ。
 山に自生する山芋(自然薯)が最高とされるが、山芋は素人には掘るのが難しく、市場に出回る量は極端に少ない。しかもかなり高価だからそう簡単に手に入れることはできない。県内各地で栽培されている長いもはスーパーなどで簡単に手に入れることができるが、粘り具合が物足りない。そこで最近、人気の高まりつつあるのが粘りの強烈な「山の芋(つくねいも)」だ。
 「山の芋は九州から北海道まで全国的に栽培されてますが、朝と昼の寒暖の差が大きい地方ほど、大きくて質のいい芋が育つ。だから大館産の芋は他県でも特に評判がいいんです」。こう説明してくれたのは「JAあきた北、山の芋部会」の会長、富樫英悦さん(53)。大館市では142戸の農家が約50ヘクタールで栽培している。
 

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