秋田のユネスコ無形文化遺産登録行事(山・鉾・屋台行事)秋田のユネスコ無形文化遺産登録行事(山・鉾・屋台行事)

世界に誇る秋田の祭り

「山・鉾・屋台行事」
全国18府県の祭礼行事計33件のうち
3件が秋田県内に

2016年にエチオピアの首都アディスアベバで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は、日本が無形文化遺産に提案していた「山・鉾・屋台行事」の登録を決定しました。日本の登録は2014年の「和紙」以来2年ぶりで、国内の無形文化財は計21件となりました。

「山・鉾・屋台行事」は地域の安泰や厄よけを願う全国18府県の祭礼行事計33件で構成されています。

迎えた神をにぎやかし、慰撫するため、木工や漆塗り、染め物といった伝統工芸で華やかに飾り付けた山車などの造形物が街を巡るのが特徴で、いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されています。

33件のうち秋田県からは「花輪祭の屋台行事」、「土崎神明社祭の曳山行事」、「角館祭りのやま行事」の3行事が登録されました。

土崎神明社祭の曳山行事 毎年7月20日・21日土崎神明社祭の曳山行事 毎年7月20日・21日

  • 秋田市

土崎神明社祭の曳山行事は、土崎神明社の例祭であり、毎年7月20日~21日の両日に行われます。「土崎港曳山まつり」とも呼ばれ、多くの人々に親しまれており、平成9年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。

曳山の台数はその年によって違いますが、最近は20台以上の曳山が奉納され、秋田三大囃子の「港ばやし」にのって町中を練り歩く壮大な神賑行事です。

曳山の上には武者人形や裸人形が飾られ、合戦の場面や歴史的な場面を表現した壮観な曳山となっています。曳山の裏面には、囃子方の乗る櫓が設けられ、その上には世相を反映した「見返し」と呼ばれる句の書かれた札と、それを象徴する「見返し人形」が設置されます。武者人形や裸人形とは異なり、風刺の効いた表情が特徴的で、この「見返し」を楽しみされている方も大勢いらっしゃいます。

花輪祭の屋台行事 毎年8月19日・20日花輪祭の屋台行事 毎年8月19日・20日

  • 鹿角市

花輪ばやしは、土地の守り神「産土神(うぶすな)さん」として古くから地域の信仰を集める、幸(さきわい)稲荷神社の祭礼において奉納される祭礼ばやしです。

1960年(昭和35年)からは、花輪神明社の祭礼が幸稲荷神社の祭礼と同じ日に合わせて行われるようになり、里の神(花輪神明社)が山からの神(幸稲荷神社)を迎えるという新たな祭りの意味が生まれました。

8月16日、幸稲荷神社の御神体は里宮の御旅所に渡御して20日に還御しますが、8月19日から20日に10町内から奏でられる花輪ばやしが花輪の町に響き渡ります。

本漆と金粉で彩られた豪華絢爛な屋台、夜を徹して鳴り響く賑やかなお囃子が特長で、2014年(平成26年)には、「花輪祭の屋台行事」として国の重要無形民俗文化財に指定されました。

角館祭りのやま行事 毎年9月7日・8日・9日角館祭りのやま行事 毎年9月7日・8日・9日

  • 仙北市

毎年9月7日から9日まで、角館総鎮守神明社と成就院薬師堂の祭典に合わせて行われるお祭りで、平成3年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

18丁内から出される武者人形や歌舞伎人形を飾った大型の曳山が江戸時代から残る町並みで曳き回されます。曳山には「おやま囃子」の囃子方が乗り、囃子に合わせて「手踊り」が舞われます。

7日には曳山が神明社へ参拝に向かい、8日には武家屋敷通りを抜けて佐竹北家当主への上覧に向かいます。8日と最終日の9日には薬師堂に上がります。

各丁内には「張番」という祭典行事を司る場所が設けられ、御神輿のお迎えや曳山への対応等を行い、丁内祭典進行について最高の権限と責任を持ち、年番長が責任者となります。

祭典期間中、曳山の道筋は決まっておらず、狭い道路で曳山同士が鉢合わせすると、その都度通行の優先権を巡り交渉が行われます。交渉が決裂すると「やまぶっつけ」が行われ、曳き手もお囃子も最高潮に達します。